電脳酒音

ほがらかな雑記

雨の日

朝から雨が降ってて、皆と同じように「雨やなあ」って。ダルいなあって。

それでも、家に食べるもんもないし夕飯用にも買い物に行っときたくて昼過ぎぐらいに布団から這い出て、スーパーに向かったわけですよ。

雨は少し落ち着いてはいたけど、それでもまだ降ってるなあって感じでビニール傘さして歩いてたんですよ。スーパー行く途中に歩道橋があるんやけど、前におったご老人が手押し車みたいなん持って歩道橋の階段を登ろうとしてて。

それがなかなか大変そうで。声かけようか悩んだけど、ほんでなんで雨の日にそんなん持って外出んねんとは思いながらも「手伝いましょうか?」って声かけたんですよ。向こうも言われ慣れてるんやろうか「あら、それじゃお願いしても。あらら、すみませんねえ。」みたいな感じで建前だけの申し訳なさと感謝をいただいたわけですけど、無事に運べて。「おやまあ、あらら、ありがとうねえ。」って手押し車みたいなん押しながら歩いて行って。まあ、でもなんか良いことしたなあって気分よくスーパーに向かったんですよ。

 

それで、スーパーの近くに上り坂があるんですけど、上の方からなんか慌てた声が聞こえてきて。声のする坂の先の方を見たら、女の人がなんか果物を落としてしまったみたいで。拾おうとするんやけど、俺から見た上り坂はその女の人からしたら下り坂なわけで。コロコロコロコロいろんな果物が転がってるわけですよ。りんご、みかん、バナナ、ラフランス、多種多様な果物が転がってきて無視するわけにもいかんから、雨の中に身をだして果物達を受け止めてあげたんです。りんご、みかん、バナナ、ラフランス。ほんで、なんで雨の日に果物坂の上から転がすねん。受け止めた算数の問題みたいな果物達を女の人に渡すと恥ずかしさもあるんか一言軽いお礼だけで気まずそうに立ち去っていきましたわ。

 

やっとスーパー着くころにはびしょびしょになってしもうてて、夕飯は鍋でもするかって。野菜やら肉やら買って帰ったんですよ。でも、今日はなんか良いことしたかもなとか思いながら。そしたら、もうすぐ家に着く頃合いに雨がさっとやんで。いつやんどんねん。空ふと見たら虹がさしてるなんてこともなく、なんか悔しくて雨が降ってない少しの帰路を傘さしながら帰りましたわ。

 

ほな。